ようやく3月のIPO承認がきました。
例年ならIPOが多くなる時期ですが今年はスタートが遅いですね。
昨年12月のように立ち上がりこそ遅くとも後半に怒涛のラッシュが来るのでしょうか。
ヒューマンクリエイションホールディングス(7361)
主幹事:SMBC日興証券
幹事:SBI証券、マネックス証券、三菱UFJMS証券ほか
上場日:3/16(火)
市場:マザーズ
事業内容:システムの開発・保守を行う技術者派遣に特化した人材派遣事業
想定価格:2,020円
仮条件:未決定
公募・売出株数:50,000株+1,569,400株(+OA 200,100株)
吸収金額:約37億円(中型)
業績:売上・利益とも上昇傾向で悪くない
業績の良さや久しぶりのIPOで良日程といったプラス面はありますが、人材派遣というテーマはIPO的に強くありません。
ただこの案件については特筆すべきが既存株主構成や売出し割合で、既存株のおよそ94%を「株式会社BSH」なる会社が保有しています。
売出し株もほぼ(株)BSHが放出するものです。
さてこのBSHなる会社。
経営者の資産管理会社かと思いきや目論見書をみると
(18)株式会社リサ・パートナーズとの関係
①資本関係、人的関係について
本書提出日現在において、株式会社BSH(株式会社リサ・パートナーズの運営するリサ・コーポレート・ソリューション・ファンド3号投資事業有限責任組合が当社株式の保有を目的として設立した法人)は大株主であります。
また、当社の社外取締役である滝澤康之を株式会社リサ・パートナーズから招聘しております。②今後の関係について
株式会社BSHは当社の上場において、所有する当社株式の全部を売却する予定でおりますが、一部の売却となった場合、上場後においても株式の売却を進める可能性があり、その売却規模や時期等により、当社株式の株価形成に大きな影響を与える可能性があります。
要するにVCが大半の株を持っていて、上場時にすべて売りますよ宣言をしているってことですね。
どうみても出口案件です。本当にありが(略
という感じで印象が悪く、あまり期待はできなそうです。
諸々の要素とあわせて考えると、公募割れまではいかないものの大きな利益も見込めなそうな印象です。
現時点での評価はCとしました。
大手予想会社の初値予想や上場時の地合いなどとあわせて判断したいですね。