IPO投資をする上で避けて通れないのが補欠当選。
一縷の望みをかけて繰上当選にかけるべきか、資金の拘束を避けて辞退するべきか。
当初は補欠当選しただけでも喜ぶものの、思ったより繰上当選にならず却ってがっかりすることも少なくありません。
では、果たして繰上当選の確率はどのくらいなのでしょう?
結論から言うと銘柄や証券会社によって千差万別であり、はっきりした数字を出すことはもちろんできません。
しかし私と妻のこれまでの結果からごく大まかな確率を推測してみました。
そもそも補欠当選とは?
多くの証券会社では
ブックビルディング(抽選申込) → 抽選 → 購入申込 → 購入
という流れを取っています。
このうち購入申込をすることができるのは当選者もしくは補欠当選者のみで、当選者が辞退もしくは購入申込をしなかった場合に補欠当選者が繰上当選となります。
後期型の証券会社の場合は
ブックビルディング → 購入申込 → 抽選 → 購入
の流れになっており、仕組上、補欠当選や購入辞退はありません。
補欠当選者の割合はどのくらい?
証券会社によって補欠当選しやすい会社としにくい会社があるように思いますが、割合などは不明です。
おそらく、同じ証券会社でも銘柄毎の人気や当選枚数によって補欠当選者数を調整していると思われます。
個人的には、みずほ証券、大和証券、SBI証券では補欠当選になることが多いと感じています。
一方で当選以外の全員が補欠当選扱いになる証券会社もあります。
一応、全員に繰上当選の可能性があるということですが限りなく可能性は低いためほぼ落選と考えてよいでしょう。
このような仕組みを採用している証券会社は
・SMBC日興証券
・丸三証券
・三菱UFJモルガン・スタンレー証券(『次点』扱い)
となっています。
繰上当選しやすさは証券会社によって異なる?
これも推測ですが証券会社によって繰上当選の確率は異なると思います。
というのも証券会社によって
・事前の資金が不要(野村、松井など)
・当選時のメール通知がない(みずほ)
・当選連絡は電話のみ(いちよし)
などの違いがあるからです。
一般には上で挙げた証券会社では購入申込を忘れる可能性が高くなりそうですが、私個人としては残念ながら上記の証券会社で繰上当選になったことはありません。
実際に繰上当選になることはあるか?
あります。
以下に2020年の補欠当選とその結果を示します。
・・・と、今年は未だ繰上当選になっていません。
ただ、2019年12月のマクアケ(公募1,550円、初値2,710円)で主幹事大和証券から繰上当選になっているので、ここ一年間の結果としては1/14(7%)で繰上当選となっています。
結局、繰上当選の確率は?
2019年は上述のマクアケを除いて他に1つ、2018年には1つの銘柄で繰上当選になりました。
当時はブログを始めることになると思っていなかったので、残念ながらどこの証券会社で補欠になったか記録していないのですが大体年間に10〜15の補欠当選を得ている印象です。
したがって、私の結論としては
概ね5%〜10%程度の確率で繰上当選になる
と考えています。
もちろん計算に使用したサンプルが自身の例だけなので実際の確率とかけ離れている可能性は大いにあります。
Twitterや他の方のブログをみても、繰上当選になる方の数は少数ながらいますが決して数は多くありません。
繰上当選になった人ほど報告するバイアスがあると仮定してすら、繰上げにならなかった人より明らかに少ないことを考えるとそこまで大きくずれてはいないのでは?と考えています。
主幹事でIPOに当選する確率が大まかに1〜5%だとすると、補欠当選で繰上当選になる確率はそれより少し高い程度に考えておくのが妥当ではないでしょうか。